８月号

   賃貸住宅市場が一番活性するのが、会社での人事異動の時期、進学や就職での一人暮らしを始める人、結婚により新しく家庭を持つ人が増える春先、次に活性するのが結婚する人が多くなる秋口です。
   この２つの入居ピーク時に建物が完成しているのが理想です。特に新築物件は完成前に入居の申し込みを行う方もいらっしゃいます。賃貸管理会社もこの２つの時期に部屋を集めようと、年明け早々また８月頃から新築マンションを建てているオーナーや建設会社に営業をかけてきます。特に新築物件は取り合いの状況になります。
   建物の規模にもよりますが、３〜５階程度のマンションですと市場調査から計画立案、図面の作成に３ヶ月程度、着工から完成まで５〜７ヶ月程度が必要となってきます。また入居ピーク時前の半月程度を入居希望者に内覧してもらう事も成約率のＵＰになりますので、計画から竣工、内覧時期を含めますと約１年が必要となります。
   この春先、秋口の最需要期に合わせるように準備されるのが良いと思います。

   贈与税は、個人から財産を貰った場合に、貰った人に対して課税されます。前年の１月から１２月に貰った財産の合計のうち、１１０万円（基礎控除）を超える財産について課税されます。
   この財産とは、「あげましょう」「貰いましょう」という当事者間の約束により取得した、土地・家屋・立木・事業用財産・家庭用財産・有価証券・貴金属・宝石・書画・骨董・預貯金・現金など一切の財産です。
   また、無償で不動産や有価証券・預貯金などの名義を変更した場合などには、原則として新たに名義人となった人が、その財産を贈与によって取得したとみなされます。例えば、親の土地や家屋を無償で子の名義に変えたり、夫の預金を無償で妻の名義に変えた場合などが、その例です。

ただし、親子・夫婦などの扶養義務者間で、教育費・生活費に充てるために通常必要と認められる範囲内のものには、贈与税はかかりません。