耐震補強調査
現況建物調査・地盤調査・基礎強度試験
3項目の調査で、あなたの御宅を総合診断 最適の工法を御提案致します。
− 現況建物の屋外・屋内調査 −
図面等がある場合には基礎構造はどうなっているのか?図面と相違した増築部分はあるのか?
外観を目視し、基礎部分にクラックはあるのか?そのクラックは構造的に問題があるのか?
床下にもぐれる場合には床下の状態、天井裏を覗ける場合には天井裏の状態等をチェックし再度図面化します。
その上で壁の配置・種類及び割合、筋交の位置、使用金物の有無、土台の状況等を耐震診断ソフトにて総合的に判断し、問題点を抽出します。 (図面が無い場合は当社にて作成し、報告書に添付します。)
− 地盤調査(スウェーデン式サウンディング試験) −
経験や感ではなく客観的事実情報として、あなたの家の地盤は「軟弱であるか」「堅固であるか」地盤の強さをスウェーデン式サウンディング試験にて敷地内で4箇所調査します。
(狭小地や配管等で貫入調査できない場合は、調査ポイントを減らす場合がございます。)
また、現地周辺の状況も、地形図・地質図・土地条件図、現地踏査等により、現地がどのような土地条件であるか詳細に調査し、その判断資料と致します。
スウェーデン式サウンディング試験とは、JIS A 1221に規定されている試験で、スクリューポイントという円錐型の錐をロッドの先端に付け、最大1kN(100kgf)の荷重を掛けて地面に垂直に時計回りに回転させ、25cm貫入毎の荷重と半回転数を計測し、その数値から計算式に当てはめ、換算N値※を出すことによって、深度毎の地盤の強さを試験する方法。
荷重の載荷時、回転させずにロッドがその重さだけで貫入していくことを「自沈」といい、その自沈した層厚から軟弱であると判断される場合が多い(関東ローム層等では、その土質の性質から、自沈層が存在したと言うことだけで必ずしも軟弱であるとは言えない場合がある)。
スウェーデン式サウンディング試験の弱点としては、「地中埋設物・障害物等があった場合、その深度でそのポイントの試験は中止となってしまうこと」、「深度約10mまでしか試験結果が試験として正確なものと判断できないこと」などがありますが、標準貫入試験(ボーリング調査)よりも安価であることから、「調査地内の貫入ポイント数を増やすことによって、その調査地内の地層形状を知ることができたり」・「調査もほぼ一日で終わったり」・「比較的狭い所でも調査できたり」と良い面も多数あることからも今日現在の戸建住宅の地盤調査に広く普及している調査方法です。
※換算N値:
標準貫入試験でのN値をスウェーデン式サウンディング試験の試験結果に当てはめたもの。標準貫入試験では、打撃による貫入回数に対して、スウェーデン式サウンディング試験では、ロッドの回転によるあくまでも換算なので、同じ場所で、標準貫入試験を行った場合、異なる値を示す場合がある。標準貫入試験と異なり試料サンプリングができないこと等からも、その判定には土質及び建築物に関する高度な知識と経験が要求される。
手動式スウェーデン式サウンディング試験
油圧式スウェーデン式サウンディング試験機
基礎強度試験
−シュミットハンマーによる建物基礎コンクリートの圧縮強度試験−
スウェーデン式サウンディング試験により得られた地盤の強さに対して、建物の基礎構造が適切であるか。また、現況基礎コンクリートの圧縮強度は老朽化していないかどうか調査致します。
シュミットハンマー
シュミットハンマー式による強度テスト
シュミットハンマー法とは、コンクリートに打撃を加え、返ってきた衝撃の反射の強さを図ることでコンクリートの圧縮強度を測定する方法です。
コンクリートを破壊しないで強度の測定をします。
測定方法は、出隅から3cm以上離れたところで、3cm以上の間隔をもった20ポイントのマス目状に測点を設け、測定器をポイントに向かって直角となるように押し込んで行き、途中でカーンという音がなった時の値を測点毎に測定し、その測定値の平均をその調査地点での強度とします。
(通常既存建物の3面以上にてテストを行います。)
基礎強度試験報告書